2022/03/03 15:13
【きぶな(黄ぶな)伝説】
昔、宇都宮のある村で天然痘が大流行していました。
村人は病気が治りますように、と神様に一生懸命お祈りしました。
ある日、村人の一人が病気の人に食べてもらおうと
宇都宮市の中心部を流れる田川で釣りをしていたところ、
鯉のように大きくて黄色い色をした不思議な鮒(ふな)を釣上げました。
病人がその鮒を食べたところ、すっかり良くなったそうです。
後に村人たちはこのことを神様のおかげと感謝し、
病気よけとしてこの黄色い鮒、きぶなの形をしたものを
毎年新年に神前に供えるようになりました。
今でもきぶなは宇都宮の郷土玩具として地元の人たちに親しまれています。
