2021/06/03 12:15
皆様こんにちは、TOCHIGI MARKETオンラインショップSTAFFです。
TOCHIGI MARKETでは「トチギ」をテーマにオリジナルデザインのアイテムや、トチギの雑貨を取り扱っております。
当ショップは栃木県宇都宮市にあります。
宇都宮の郷土玩具である黄ぶなは、無病息災の縁起物として広く親しまれています。
近年、黄ぶなが県外の方からも認知されてきていて嬉しい限りです。
「黄ぶなって何?」と初めて聞いた方もまだまだ多いと思いますのでご紹介しますね。
数ある黄ぶなグッズの中から、本日は伝統的手法で作られている民藝品の張子をご紹介!
黄ぶな 張子

■サイズ:(きぶな)約14×6×10cm (竹ひごの長さ)約30cm
張子とは、木型に紙を張り付けて成型する昔からある造形技法です。
張子の技術は2世紀に中国に始まり、アジアやヨーロッパに伝わったとされています。
日本には平安時代頃には伝来しており、日本各地で郷土玩具に用いられている技法です。
達磨にもこの技法が用いられています。

中空になっているのでとても軽く、空気や風によってゆーっくり向きを変えたり、ゆらゆらと揺れる様子が癒されます。
壁におさかなの影が映って綺麗ですね。

黄ぶなの張子作りは一度途絶えそうになりましたが、宇都宮で伝統的なふくべ細工などを手がける「ふくべ洞」のご主人、
小川昌信さんが継承し、現在も作り続けております。(画像は製作途中の黄ぶな張子)
成型した紙の黄ぶなにニカワでヒレなどを付け、貝殻で作った顔料・胡粉を塗り、鮮やかな黄ぶなカラーを塗っていきます。
赤・黄・緑・黒と鮮やかな色彩が特徴の黄ぶな。見てるだけで元気を分けてもらえそうですね!

ふくべ洞のご主人、小川昌信さんと奥様。笑顔が素敵です!

玄関に吊るすのが昔ながらの習わしですが、お部屋の中で飾っても素敵です。
引っ掛けるところが無ければ、少し重めのグラスなどに入れると安定します。

【きぶな(黄ぶな)伝説】
昔、宇都宮のある村で天然痘が大流行していました。
村人は病気が治りますように、と神様に一生懸命お祈りしました。
ある日、村人の一人が病気の人に食べてもらおうと
宇都宮市の中心部を流れる田川で釣りをしていたところ、
鯉のように大きくて黄色い色をした不思議な鮒(ふな)を釣上げました。
病人がその鮒を食べたところ、すっかり良くなったそうです。
後に村人たちはこのことを神様のおかげと感謝し、
病気よけとしてこの黄色い鮒、きぶなの形をしたものを
毎年新年に神前に供えるようになりました。
今でもきぶなは宇都宮の郷土玩具として地元の人たちに親しまれています。

黄ぶなTシャツとセットなら【全国送料無料】でお届け致します。
無病息災を願う「黄ぶな」、是非身近に感じていただけたら嬉しいです。